碧南市では市内全幼稚園・保育園の園児及び保護者を対象にE6保護よい子の歯みがき運動を行っています。むし歯は年々少なくなってきてはいますが、それでも3歳から6歳にかけて増えていきます。この時期に全園児に歯みがき指導やフッ素塗布をする機会があることはとても重要です。
保健所の資料でも、碧南市のむし歯のある子の割合は他市と比べて少なくなっています。今年度は、ご家庭でも歯みがきの練習が出来るよう染め出し液を皆さんにお配りします。磨き残しはないか時々チェックしてみてください。お子様だけでなくご家族の方も一度染めてみられるといいかもね。
みんなで楽しく歯磨きの練習をしましょう。
 
 

E6保護育成事業とは

昭和62年まで、碧南市の5歳児の第二乳臼歯(E)のう蝕罹患率は85%と高く、当時、むし歯は国民病と言われていた。
そして、第二乳臼歯(E)がむし歯だと、後から生えてくる永久歯、6歳臼歯もむし歯に罹患しやすかった。

8020運動を推進するには、6歳臼歯を守ることが大事であるため、乳歯をむし歯から守る歯みがきの仕方を身につけ、習慣づけることにより、特に磨きにくい第二大臼歯(E)を守れば、6歳臼歯もむし歯から守りやすくなる。

Eと6を健康に保とう。

という経緯で、『E6保護育成事業』が始められました。

むし歯予防として始まりましたが、昨今は、健康で美しい歯並びの実現を目指し、乳幼児期より骨格や口腔機能の発達をサポートする口腔育成も積極的に行なっています。

0歳から始める口腔育成は重要性で、0歳から1歳までの発育は、お口の機能を育てる土台となります。

骨の成長は0歳の時点から始まっており、歯並びは顎の大きさと歯の大きさのバランスが関係しています。 口を正常に「食べる」「話す」「呼吸する」「笑う」といった口腔機能は、乳幼児期・学童期にしか獲得できないため、この時期を逃すと大人になってからも口腔機能が低下したままになってしまう可能性があります。

口腔育成は、口周りの筋肉の発達をサポートし、口腔機能発達不全症を予防する役割があります。口腔機能が正しく発達しないと、呼吸や嚥下、歯並びだけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えることがあります。 例えば、口呼吸が癖になると、歯並びや虫歯だけでなく、風邪をひきやすい、睡眠時無呼吸症候群、低体重、低栄養など、全身の健康に関わる問題を引き起こす可能性もあります。

乳幼児期の口腔育成事業は

むし歯を防ぐ」+「正しく噛んで飲み込み、話せる口を育てる」

ことが目的です。

この時期に適切な支援を受けることで
    👉 歯並びや発音が良くなる
    👉 健康な食習慣が身につく
    👉 将来のむし歯や歯周病リスクが減る
といった長期的な効果があります。

🏠ご家庭でできること
    ・仕上げ磨きは小学校入学まで続けましょう
    ・だらだら食べ・飲みを防ぐ(特に甘い飲み物)
    ・硬さのある食材を取り入れて「噛む力」を育てる
    ・口を閉じて鼻で呼吸できているか観察
    ・気になる癖(指しゃぶり、歯ぎしり、口呼吸)は相談を

 


 

対象者: 年長児、年中児と保護者 ・・・ (1)〜(4)
年少児 ・・・ (3)

 
内 容: (1)歯科衛生士による園児・ 保護者への講話 約20分
(2)保護者による染め出し・仕上げみがき 約15分
(3)フッ化物塗布(希望児のみ)・ワンポイントアドバイス 約15分
(4)歯科医師による保護者への講義
  (保護者のみホールへ移動)
約20〜30分

約60〜70分